35万人が読んだ本 「言葉にできるは武器になる」 梅田悟司

スキル、ビジネス

「言葉にできない」は「考えていない」のと同じ。

SNSを使うのが当たり前の今の時代、
ラインやメッセージ、文字だけでは気持ちを表現できず、ニュアンスを
伝えるのが難しい。

会話でいえば、仕事やプライベートで、自分の言いたいことが言葉にならない。
相手に思いが届かない、理解されない、会話が続かない。

などといったことが少なからずみんなあると思う。

そこで、本書では急激に言葉を磨くことはできないが、
「内なる言葉で思考を深め、外に向かう言葉に変換する」といった流れを体得
することで、一生モノの「言葉にできる力」を手にすることができる本。

本記事では「言葉にできるは武器になる」の要約、解説をしていきます。

内なる言葉

内なる言葉とは
・物事を考えたり、感じたりする時に、無意識のうちに頭の中で発している言葉

外に向かう言葉
一般的に言葉と呼ばれているもので、相手と意思疎通を行う道具

本書でカギとなっているのは内なる言葉」の存在である。

内なる言葉を磨く

私たちは相手の言葉に対して、言葉を「重い、軽い」「深い、浅い」
といったことを感じることがあると思います。
言葉が「重い、軽い」「深い、浅い」というのは、自分の内なる言葉と向き合い考え、自らの思考をどれだけ広げ、掘り下げたかによって決まる。

対して、外に向かう言葉だけをどんなに鍛えたところで、言葉の巧みさを得ることはできるかもしれませんが、言葉の重さや深さを得ることはできません。

「内なる言葉」を磨くとは、内なる言葉で自分の中の意見を育てることでもあります。

自分の中の事を言葉にできてこそ、人の心に響く言葉を発することができる。

内なる言葉を磨く7つのステップ

1.頭にあることを書き出す
2.「T字型思考法」で考えを進める
3.同じ仲間を分類する
4.足りない箇所に気付き、埋める
5.時間を置いて、きちんと寝かせる
6.真逆を考える
7.違う人の視点から考える

1.頭にあることを書き出す

頭の中のあらゆる考えを書き出すこと
書き出すことで、自分が考えていることを把握することができるようになります。

単語でも、文章でも、頭の中に浮かんだことをどんどん書き出すことが大事です。

2.「T字型思考法」で考えを進める

ステップ1の頭にあることを書き出した内なる言葉について、
考えを深めたり、幅を広げたりします。
書き出した言葉に「なぜ?」「それで?」「本当に?」の3つの質問を問いかけて
思考を進めていきます。

「T字型思考法」の詳しくは本書に書いてあります。

3.同じ仲間を分類する

ステップ1で書き出し、ステップ2で広げた考えを整理していきます。

分類の仕方は3つ。

①グルーピングする
②方向性を意識して順番に並べる
③グループに名前をつける

4.足りない箇所に気付き、埋める

ステップ3で分類した内なる言葉の考えをさらに広げたり、深めたりします。

このときにもし、内なる言葉が新たに出てきたならばさらに書き出します。

5.時間を置いて、きちんと寝かせる

この5ステップでは、何もしないこと。進めるのではなく一旦時間を置く。

常に一つの事ばかり考えていると、無意識のうちに考えが狭くなってしまったり、
冷静な目線を持つことができなくなることがあるからです。

6.真逆を考える

十分に寝かせた後は、ステップ4の「足りない箇所気づき、埋める」
一旦頭がリセットされているので、客観的にヌケモレに気づくことができる。

そして次のステップは真逆を考えること。
ここまでは自分の常識の範囲。

真逆を考えることは「自分の常識や先入観から抜け出す」ことにつながり、半ば強制的に別の世界へと考えを広げていくことになります。

真逆には3種類の考えがある。

1.否定としての真逆
例:できる⇔できない
2.意味としての真逆
例:希望⇔不安
3.人称としての真逆
例:味方⇔敵

7.違う人の視点から考える

あの人だったら、どう考えるだろうか?

違う人の立場になって、内なる言葉を違う視点から考えます。
他の人の立場になって考えると、考える幅をさらに広げられるようになるからです。

できるだけ具体的な人物を思い浮かべながら行うのが効果的です。

以上、ここまで「内なる言葉」を磨くステップを7つ紹介してきました。

やり方については簡単にポイントだけを書きましたので、詳しいやり方を知りたい人は本書を読んでいただきたいです。

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自分という壁から、自分自身を開放する

物事の考え方は、その人によって大きく変わる。
あくまでも「自分の中では正しい」と思っている状態でしかないため、
自分以外の誰かの視点で考えることで、思考や考えの多様性を受け入れることが大事。

そのためにまず、自分が今「自分という壁」の中にいることを意識する。
この事実に気付かないでいると、無意識のうちに「自分が考えることは正しいに
決まっている」「自分が言っていることを、分からない方がおかしい」と
自分本位かつ排他的な感情を持ってしまう。

視野を広くし、視点を変えて内なる言葉の語彙力も向上させていく。

まとめ

大切なのは、「内なる言葉」を磨いていく事。

「内なる言葉」を磨くこととは、内なる言葉で自分の意見を育てること。

自分の意見として言葉にできてこそ、人の心に響く言葉を発することができる。

外に向かう言葉だけでなく、内なる言葉に目を向ける。

それが、言葉を鍛えるためのルールである。

読んでいただきありがとうございます。

是非一度読んで見てください。

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