世界合計1200万部 【勇気の二部作】完結編「幸せになる勇気」の要約、解説

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愛し、自立し、人生を選ぶ。

「嫌われる勇気」の完結編である「幸せになる勇気」

「嫌われる勇気」では対人関係を主にし、今回の「幸せになる勇気」では
仕事、子育て、そして本当の愛とはなにかを、アドラー人理学を用いて
青年と哲人の対話のなかで説明している。
そんな「幸せの勇気を」要約、解説していきます。

悪いあの人かわいそうな私

アドラーは教育の目標は「自立」、自分の力で生きていく力をつける。

教育とは「自立」に向けたサポートをすることであり、
その「自立」という目標に向けて教育をする具体的な入り口が「尊敬」すること。
尊敬とは、ありのままのその人を認めることです。

「教える立場の人」と「教えられる立場の人」が互いに「尊敬」をして、
初めて対等の関係
ができます。

他者の関心ごとに関心を寄せること縦の関係ではなく、横の関係の立場に
なって考えることで、尊敬が生まれ初めて自分が尊敬していることを
伝えられると話します。

これからどうするか

他者の人の相談に乗るときのカウンセラーなどでは、ほとんどの人が、
「悪いあの人」を非難するか、「かわいそうなわたし」をアピールするか
このふたつしか語らないが、実際ほんとうに語るべきはここではない。

あなたがどんなにその二つの事に同意を求めても、一時の慰めにしかならず、
本質の解決ではない。

そこで本当に重要な語るべきこと、それは「これからどうするか」です。

たしかに「悪いあの人」の話を聞き、「かわいそうな私」を聞いて、
「それはつらかったね」や「あなたは悪くないよ」と同調すれば、
ひとときの癒しには得られるかもしれない、この人に相談してよかったと
思ってもらえるかもしれない。

ですが、それで明日からの毎日がどう変わるのか?
また傷ついたら癒しを求めたくなるのではないか?
それは結局「依存」ではないのか?

だからこそ、アドラー心理学では「これからどうするか」を語り合うのです。

賞罰を否定

賞罰(褒めたり、叱ったり)は人間の問題行動の原因になる。

問題行動はいずれも、賞罰の欲求が満たされるために起こってしまう。

問題行動5段階

・賞賛の欲求
褒めてもらうことが目的
・注意喚起
  目立つのが目的(荒れたり、迷惑行為)
・権力争い
  反抗するのが目的(反発すること)
・復讐
  相手が嫌がるのが目的(ストーカーなど)
・無能の証明
  自分がいかになにもできないか証明する(ひきこもり)

心配なのが、「賞罰」は「自立」を妨げてしまうことです。
「ほめる、叱る」は、人間関係をタテにしてしまい、
自分の支配下に相手を置いてしまいます。
つまり対等な立場が求められる教育において、「賞罰」は不適切ということ。

問題行動を促さないためには「ほめる・叱る」ではなく、
ありのままで素晴らしいと伝えることが大切です。

与えよ、さらば与えられん

交友関係において大切なのは、相手を無条件に信頼すること。

無条件で相手を信じることを「信頼」と呼びます、
利害関係(得したり、損をしたりする関係)にある条件付きで
信じることを「信用」と呼びます。
自分を信じてほしいと考えるなら、まずは相手を「信頼」していくことが重要です。

前作の「嫌われる勇気」ではすべての悩みは対人関係にあり、
悩みを解決するのもまた人間関係にあるといいます。

相手を信頼することで交友関係は始まり、そこから幸福が生まれます。

愛する人生

運命の人は、いない。

多くの人は恋愛に「運命の人」を求めます、でもどうして結婚相手に
ロマンティックな幻想を抱くのか?その理由についてアドラーは
「すべての候補者を排除するため」だと断じています。

「出会いがない」と言っている人も、じつは毎日誰かと出会っています。
同じ場所に居合わせるや、たまたま通りかかったなども含め、
なにか特別な事情がない限り、1年間誰とも会わない人はいません。

そのささいな「出会い」を何かしらの「関係」に発展させるには、
一定の勇気が必要になります。(声をかけたりなど)

そこで、「関係」に踏み出す勇気がない人は、どうするか?「運命の人」
という幻想にすがりついてしまう、目の前に出会いがあるのに、
「この人ではない」「もっと完璧な運命の人がいるはずだ」とそれ以上の
関係に踏み込めず、自らの手で排除する。

ここまでの話で、「じゃあ結婚は運命ではないの?」と思われる方もいると思います。
もちろん結婚にも誰かとの出会いに運命を感じ、直感に従い結婚を決意した、という
人は多いと思います。

しかし、それはあらかじめの設定された運命ではなく、
「運命だと信じること」を決意しただけです。

パートナーと一緒に歩んできた長い年月を振り返った時には、そこに「運命」を
感じることもあると思います。その場合の運命とは二人で築き上げたものなのです。

そう、運命とは、自らの手で作り上げるものなのです。

まとめ、おわりに

幸せになりたかったら、まず自分が行動に起こさないといけない。

「運命」というのも、自分が行動を起こして、相手との関係を深くして

そこで「運命」というものが生まれる。

前作の「嫌われる勇気」と今回の「幸せになる勇気」を読んで、
今後人間関係、仕事関係、恋愛、人生に大きな影響を与えてくれるはずです。

ぜひ手に取って読んで見てほしいです。

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